9月1日(水)からサンパウロ市でも500人以上の観客がいるコンサートや見本市、会議、イベント等への参加、一部の施設等でワクチンパスポートの提示が必要となった。
この「ワクチンパスポート」はセルラー利用者で各ワクチンを接種完了した人が、保健省の公式アプリケーション「Conecte SUS」から、ワクチンパスポートか予防接種証明書を発行できるというもの。
携帯アプリをダウンロードして使うことに慣れた人ならすんなりできるが、それに自信がない人は子や孫、慣れた若者などに頼んで設定してもらった方がよさそうだ。
「Conecte SUS」は保健省が提供する無料アプリで、アンドロイドとIOS(アップル)スマートフォンの両者に対応したアプリケーションがあり、アンドロイドならPlay store(プレイストア)、IOSならApp store(アップストア)から無料でダウンロードできる。
アプリ版を使用するには、まず連邦政府サイトgov.br(https://gov.br/)での登録が必要。CPFやQRコードのほか銀行やクラウドサービスの登録情報など登録方法を選べる。
ここでは一番一般的であろうCPFでの登録方法を紹介してゆく。自身のCPFや電話番号を入力し、ログインに必要なパスワードを数字と英字、記号を用いた8文字以上で作成する。
gov.br登録後にConecte SUSアプリをひらき、「Vacinas」の部分をタップするとまた、下部に接種情報が標示される。
接種日とワクチンの種類、接種会場などが確認できる。なお、1回以上の接種が必要なワクチンでまだ1回目のみ接種している場合でも1回目の情報が表示される。
その下の「Carteira de Vacinação Digital」と書かれた青いボタンをクリックすると、QRコードが付いたデジタル証明書とA4の紙に印刷できるようPDFもダウンロードが可能だ。証明書類の有効期間は12カ月間。
ワクチンを規定回数接種した人には「certificado de vacinação(予防接種証明書)」が発行される。文書には市民情報と、ポ語のほか英語、スペイン語で利用できるQRコードが記載される。
英語やスペイン語で証明書を発行する事もでき、ページ上部にある国旗と国の頭文字をクリックすることで自動的に選択言語に切り替わる。
23日時点でのリカルド・ヌネス市長の発表によると、サンパウロ市内での「ワクチンパスポート(passaporte da vacina)」の提示はレストラン、ショッピング・モールでは提示が任意だが、イベントが開催されている場合には提示が必須。
聖市内での提示であれば市役所のアプリ「e-saude SP」も有効だ。こちらもサイト版とアンドロイド、IOS版のアプリが存在する。登録もCPFや電話番号、名前などの入力で登録が可能だ。