朝蔭502号が8月1日に発刊された。全41ページ。37頁には『2021年誌上虚子忌兼題句』が掲載されている。国外からも投句があり、北米からの投句も1句入選している。
特選は日本からとブラジル国内の投句が各6句づつ選ばれた。
▼日本・特選6句
「無観客といふ時世や大相撲」光山恵子
「草相撲四股踏む顔引き締まる」長谷川玄子
「幟立て村の誇りの相撲取り」矢野君子
「復興の槌音休めとる夜食」宮本露子
▼ブラジル・特選6句
「虚子の句碑巡る横川に椿の忌」サンパウロ吉田しのぶ
「親日家台湾人や新渡戸菊」モヂダスクルーゼス浅海護也
「コロナ禍と闘ふ医師の夜食かな」サンパウロ林とみ夜
「民芸売りポ語を話さぬ土人の日」リベイロンピーレス西川あけみ
「立合へば鬼神に変わる相撲取」バストス藤田克椰
「伯相撲パンツの上から回し締め」サンパウロ平間浩二
「雑詠寿和選」ではサンパウロ寺田雪恵さん「ワクチンと五輪で賑はふ令和かな」、三善いさ代さん「金メダル夢見て励む五輪祭」、伊藤きみ子さん「底冷に五輪応援夜も更けて」など8月に開催された五輪の句も見られた。