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《ブラジル》現CPI委員が早期治療を推奨?!=昨年「影の委員会」動画で判明=疑惑の連邦医師審議会副議長も=インターセプトがすっぱ抜く

ヴァル上議(Twitter)

 上院のコロナ禍の議会調査委員会(CPI)の委員のひとりが、同CPIで問題となっている、ボルソナロ大統領が保健省外に作った「影の委員会」にメンバーのひとりとして参加していた疑惑が浮上した。8日付現地紙が報じている。
 「影の委員会」の存在は、ルイス・エンリケ・マンデッタ元保健相が4月のCPIで、自身が解任された昨年4月当時「保健省外でクロロキンをコロナウイルスの治療薬として推奨しようとする委員会が作られていた」との指摘を行って以来、常に問題とされてきている。
 影の委員会の存在に関してはこれまでも、ニーゼ・ヤマグチ医師、パオロ・ザノット医師、オズマル・テラ下議などが参加した録画や、連邦政府への出入りの記録などの証拠が浮上してきている。
 今回はさらに、CPIの連邦政府側の代表のひとり、マルコス・ド・ヴァル上議(ポデモス)が、影の委員会のメンバーの一人と目されている企業家のカルロス・ウィザルジ氏が行った「影の委員会」関連のビデオ会議に参加した録画の存在が加わった。
 この録画はサイト「ジ・インターセプト」が入手したもので、7日に報道された。この会議は2020年6月28日に行われたもので、ウィザルジ氏自身が「27の連邦自治体の医師たちによる全国会議」と位置づけている。

 ヴァル上議はこの会議で約10分間にわたってスピーチを行っており、クロロキンを含む「Kit―Covid」を推奨するよう、医療倫理関係の団体を説得している最中だと語っている。Kit―Covidは、CPIが現在、最重要議題として扱っている、サンパウロ市の大手保険会社「プレベンチ・セニオル」が不正治験を行った上、傘下の病院の医師たちに処方を強要したとされる医薬品セットだ。
 ヴァル氏はこの中で、「私はこれまで、陸軍、知事や市長、検察、さらに国家衛生監督庁(ANVISA)に対しても説得を行ってきた」と語っている。
 同上議はさらに、「私はクロロキンの権威などではなく、あくまでも中立的な立場で説得を行っている。くれぐれも、私が宣伝行為を行っていると思ってほしくない」と発言している。
 この会議には、連邦医師審議会(CFM)副議長のエマヌエル・フォルテス氏も参加。同氏もかねてから「影の委員会」のメンバーと目されていたが、この場でも、クロロキンによる早期治療の必要を訴えている。CFMは、世界保健機関(WHO)がクロロキンはコロナ感染症に対しては無効との見解を示す中で、クロロキンの使用を推進しようとしていた。
 また、この録画の流出によって、ウィザルジ氏の「影の委員会」での役割が、こうした医師たちとの関係を結ぶ役割であったことも浮き彫りになりつつある。ウィザルジ氏はCPIに召喚された際、同委員会への関与を否定していた。
 この録画はCPIには提出されていないもので、提供者が匿名扱いとするよう依頼したため、ジ・インターセプトも部分的にしか公開していない。

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