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東西南北

 7日、サッカーのW杯南米予選。敵地でのベネズエラ戦でブラジル代表は、先行を許したものの逆転し、3―1で9連勝を飾った。セレソンはこの日、ネイマールがイエローカード累積のため欠場となり、序盤に1点を先行された。だが、これがセレソン初試合となる注目度急上昇中の選手、ラフィーニャが後半から出場し、態勢を立て直したことで猛反撃。3点を奪って逆転した。3点目を決めたアントニーもセレソン初出場だった。ネイマール不在でも、新戦力の台頭で勝利できたことは、この先もいろんなパターンで選手起用が可能なことを示した意味で大きい。次戦は10日が敵地でのコロンビア戦、14日が本拠地でのウルグアイ戦となる。
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 社会自由党(PSL)が民主党(DEM)と合併した余波か、ジョイセ・ハッセルマン下議が7日に、民主社会党(PSDB)への移籍を発表した。これに対し、今年5月に癌で亡くなったブルーノ・コーヴァス前サンパウロ市市長の長男トマス君が、「はずかしい」とSNSに投稿し、話題を呼んだ。まだ16歳とはいえ、トマス君はPSDB創設一族のコーヴァス家の一員で、現在はドリア知事の後押しで、同州政府の実習生扱いで、将来的な政界入りも考えられる。そんな彼なら、旧ボルソナロ派のジョイセ氏の加入が気に入らないのは当然か。
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 12日の「子供の日」(アパレシーダの祝日)まで連休という人も少なくないだろうが、サンパウロ市では8日から、地下鉄とCPTMの駅にある有人の切符販売窓口(ビリェテリア)の運営時間短縮、閉鎖がはじまった。窓口閉鎖は徐々に進み、来年からはビリェッテの課金や切符の販売は完全にデジタル化される。窓口がなくなった駅の利用者は、アプリや駅構内の機械、駅周辺の代理店で携帯電話やビリェッテに課金するか、QRコード付きの紙の切符を売ってもらう必要がある。テクノロジーを利用して経費削減を図りたいのは理解できるが、高齢者を含めた利用者が混乱せずにそれに対応できるかは気になるところ。