2007年~20年に起きた、5~17歳の子供が働いている最中の事故の半数はサンパウロ州で起きていた事が明らかになったと13日付現地サイトが報じた。
スマート・ラブと呼ばれるプラットフォームによると、07~20年に起きた子供の労働中の事故は2万8900件に及び、その内の1万4600件がサンパウロ州で起きた。また、その内の3600件はサンパウロ市で起きたものだという。
2020年の事故は1312件で、リオ・グランデ・ド・スル州が253件、サンパウロ州が221件、パラナ州が198件だった。
ブラジルでは13歳までの子供の労働は法律で禁じられている。14歳以上の場合は技能習得などのための労働が認められるが、夜間の労働は禁止などの制限がある。
だが、家内工業や農家などでは、年端も行かない子供が親を手伝うケースが見られる。また、貧困家庭では、子供が信号で物を売っている姿も頻繁に見られている。
スマート・ラブは労働省と国際労働機関が提携して運営しており、公的機関が所有するデータなどから集めた情報を集計している。児童労働における事故に関する情報は、保健省の管轄するシステムのデータから集計されたものだという。
地理統計院(IBGE)によると、2019年の場合、5~17歳の人口は3830万人で、4・6%にあたる180万人が児童労働に携わっていたとしている。
★2020年12年18日《ブラジル》児童労働が16・8%減少=それでも180万人が従事
★2018年6月13日《ブラジル・児童労働問題》労働検察が撲滅目指すも=6月祭やW杯での増加も警戒
★2013年9月25日《ブラジル》児童労働が3年で50万人減=ILO「他国のモデル」と評価=世界全体で1億6800万人