ブラジル史上2人目のボクシング世界チャンピオンとなり、日本では輪島功一との2度にわたる世界戦で知られるミゲル・デ・オリヴェイラ(74)が15日、膵臓癌のため、サンパウロ市で亡くなった。15日付現地サイトが報じている。
1947年にサンパウロ州サンマヌエルで生まれたミゲルは、ブラジル初の世界チャンピオンで、ファイティング原田との世界戦でも知られるエデル・ジョフレの試合を映画館で見てボクシングを覚えたという。
70年代からジュニア・ミドル級の選手として活躍したミゲルは、1973年1月、当時の同級WBA、WBCの統一王者だった輪島功一とタイトルマッチを行い、試合を有利に進めたものの引き分けに終わった。
翌74年2月にも輪島と世界王者戦を戦ったが、このときは判定負けに終わった。
世界タイトルを手に入れたのは1975年5月で、WBCのタイトルマッチでホセ・デュランに判定勝ちし、世界王者に輝いた。同年8月には米国のドン・コビスとのノンタイトル戦を行ってKO勝ちしたが、同年11月の対エリシャ・オベド(バハマ)戦で敗れ、タイトル防衛記録がないまま、王座を降りた。
1980年に、通算44勝(26KO)3敗1分の成績を残して引退。その後は、80年代に南米ヘビー級王者だったマギラのセコンドをつとめたほか、ボクシング・トレーナーとして後進育成にも貢献していた。3カ月前に癌が見つかり、闘病中だった。
なお、戦績は日本語版ウィキペディアによるもので、ポ語版ウィキペディアでは50勝(25KO)5敗1分、伯字スポーツサイトでは45勝(28KO)5敗1分と報じている。
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