地理統計院(IBGE)が16日、9月6~24日にリオ市パケター島で行った国勢調査の予備調査の結果を発表したと16日付同院サイト、アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
今回発表されたのは、2022年に行われる国勢調査の予備調査の結果だ。本来の国勢調査は2020年に行われるはずだったが、新型コロナのパンデミックや予算上の問題で実施が遅れ、22年に行われる。
パケター島が予備調査の場所に選ばれた主な理由は、島民の85%が新型コロナワクチンの接種を完了しており、島民、調査員の双方にとってより安全な場所のひとつである事と、IBGEの本部に近く、経費が節約できる事だ。今回の調査には、調査員12人を含む職員16人が参加した。
調査員達は島内2774カ所を訪問した。この内の56%は島民が実際に住んでおり、24%は別荘などの時折使う家屋だった。また、誰も住んでいない民家が14%、事務所が6%あった。
また、島民が住んでいる場所では98・1%で調査を行う事ができた。残りは、住民不在で調査ができなかったが0・77%、調査を断られたが1・16%だった。島民が住んでいる家屋の内、1494カ所(96・3%)は対面調査に応じてくれた。また、14カ所(0・9%)は電話、別の14カ所はインターネットで回答を得た。
現在の人口は3612人で、男性46・4%、女性53・6%。また、60歳以上の人は31・6%で、65歳以上も23・1%いた。パケター島の高齢者の割合は、全国平均の15・7%の約2倍で、高齢者が多い事もわかった。
他方、18歳未満は16・8%、0~14歳は12・8%だった。選挙に参加できる年齢層(16歳以上)の人は85・4%いた。
また、島の面積は1・216平方キロ、人口密度は2970人/平方キロだった。水道網にアクセスできているは93・5%、住んでいる通りに排水口があるは70・8%、住んでいる通りに歩道があるは89・2%、住んでいる通りに木が植えられているは72・8%だった。
また、1軒の家に住んでいる人は平均で2・37人、トイレが二つ以上ある家は38・5%あった。家計の責任者の平均所得は3613・47レアルだが、家計の責任者の半数は月収が2300レアル以下だという。