ブラジル日本文化福祉協会の山本喜誉司賞選考委員会(本多泉美委員長)は、「第50回山本喜誉司賞」の受賞者を次のように発表した。
受賞者は平上文雄(ヒラガミ・フミオ)(72、和歌山県、サンタ・カタリーナ州サンジョアキン市在住)、岸本晟氏(キシモト・アキラ)(81、兵庫県、サンパウロ市ヴィラ・ソニア在住)、成田信義(ナリタ・ノブヨシ)(60、二世、プレジデンテ・プルデンテ在住)の3氏。
平上氏はリンゴ生産を始め、その他の果物の他、ワイン用ブドウの生産、及びワインの製造、国内をはじめ生産物の流通販売、国外にも輸出している。その生産量と品質は国内でも指折りであり、地域の雇用、ビジネス、教育環境分において地域社会へ多大な貢献をしている。
岸本氏は蔬菜類の育種、カリフラワーをはじめ様々な野菜の交配種、イチゴのビールス・フリー苗等の開発、肥培管理の指導と普及に尽力した。JICAの事業を通じてブラジルの農業に有益な資料の作成、伝承に多大な貢献した。また土壌、肥培管理についての著書を発行した。
現在は、健康管理に良い食事の指導、及び針灸、整体等の東洋医学を用い、様々な健康上の問題を抱える人のために貢献している。
成田氏は、1985年にロンドリーナ州立大学(PR)を卒業した農業技術者。聖州立大学ボツカツ校(UNESP Botucatu)で園芸学の修士号と博士号を取得。86年から87年にかけて奨学金を得て、秋田県立農業大学校でインターンシップを行った。05年からは聖州アグロフォレストリー技術局の科学研究員を務めている。
当日は、在聖総領事館の桑名良輔総領事や江口雅之JICA事務所長も参加する予定。
授与式は11月5日(金)午後7時から、聖市の文協ビル(R. Sao Joaquim, 381, Liberdade)の貴賓室で。受賞者の友人や家族など関係者のみの招待制、お弁当付き120レアル。入場にはワクチン接種証明書が必須。問い合わせは文協(電話=11・3208・1755)まで。