ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》連邦貯蓄銀行が植林事業支援=雇用創出も含むプロジェクト

《ブラジル》連邦貯蓄銀行が植林事業支援=雇用創出も含むプロジェクト

サンフランシスコ川の水源地(Clauber Cleber Caetano/PR)

 連邦貯蓄銀行(Caixa)が18日、同行の利益の一部を投じて行う植林事業「カイシャ・フロレスタス」を開始すると発表したと同日付現地サイトが報じた。
 ミナス州とトカンチンス州でのプロジェクトに関連する事業開始は、同行頭取のペドロ・ギマリャンエス氏が発表。ミナス州サンロッケ・デ・ミナスでのイベントにはボルソナロ大統領と地域開発相のロジェリオ・マリーニョ氏も参加した。
 「ナッセンテス・ヴィヴァス」は、ミナス州モンテス・クラロス地方を流れるヴェルデ・グランデ川流域の水源地、1500カ所の回復を目指すプロジェクトで、45万本の苗木の再植林には同地域27市が参加する。植林や樹木販売などで、74万1千人の雇用も創出される予定だ。
 「サバラー―カエテ」では、ミナス州内の同名地域にある荒廃した土地120ヘクタールの回復を目指す。このプロジェクトでは現地で生産する種子の量を年間300キロから2トンに増やし、同地域での植栽に使う苗木を年間1万本から6万本に増やす予定だ。この事業は15万人に恩恵をもたらす見込みで、同行が資金を提供する。

 三つ目はトカンチンス州での「マヌエル・アルヴェス・ダ・ナチヴィダデ川プロジェクト」で、同州南東部にある同名の川の流域の統合的な回復に向けたガイドライン作成を支援する。
 このプロジェクトでは、環境教育や専門家育成、10万2千本の植林、排水処理システムの構築などによって6万3千人に恩恵が及ぶ見込みだ。
 カイシャ・フロレスタスでは5年間で1千万本の植林を目指す。このプロジェクトは、ミナス州北部を水源とするサンフランシスコ川に関連し、インフラ、持続可能性、経済・社会的な発展、ガバナンスの改善という四つの柱を持つプロジェクトの一環でもある。