マット・グロッソ州の州都クイアバのエマヌエル・ピニェイロ市長(民主運動・MDB)が19日、同市保健局での汚職工作に関与していた嫌疑で停職処分を受けた。19日付現地サイトが報じている。
これは19日午前中に同市で行われた、マット・グロッソ州検察局と同州市警が合同で行った「カピストゥルム作戦」によるものだ。この作戦では、ピニェイロ市長と夫人のマルシア・アパレシーダ氏に関連のある住所が家宅捜査の対象となり、資産の差し押さえも行われた。
停職命令は、この捜査を基にして地裁がくだしたもの。この捜査は秘守扱いのため、具体的な容疑が明らかにされていないが、同市でかねてから問題となっていた「薬品不正購買問題」に伴うものと予想されている。
これは、市の薬品保管庫から期限切れの薬品が大量に発見されたことで浮上した疑惑で、市議会は5月に議会調査委員会(CPI)を開設して調査を行っていた。
カピストゥルム作戦では、政府および戦略担当副局長のイヴォネ・デ・ソウザ氏と市役所秘書室長のアントニオ・モンレアル・ネット氏も停職となった。また、モンレアル・ネット氏は一時逮捕されている。
家宅捜査と資産の差し押さえの対象には、人事部門元コーディーネーターのリカルド・アパレシド・リベイロ氏も入っている。
ピニェイロ市長は停職処分に対して「驚きであり遺憾だ」とする不満の声明を発表。無実を主張している。