16日、サンパウロ市南西部の大型ファヴェーラ、パライゾーポリスで家屋崩壊事故が起き、1人が死亡、4人が負傷した。瓦礫の下敷きとなった死傷者の救出作業はテレビなどでも報じられ、全国的にも知られることとなった。倒壊した家はファヴェーラ内を流れる小川の上に建てられた家屋の一つで、以前から危険地域に指定されていた。再び降り始めた雨で地盤がさらに不安定になる可能性もあり、1・5キロに及ぶ小川沿いの危険地域では、住民の転居と住居再建が急務となった。この事故を受け、リカルド・ヌーネス・サンパウロ市市長は、川沿いの住民が移転するための住居手当を、現状の400レアル×24カ月を800レアル×12カ月にする改正案を市議会に提出する意向だという。これ以上の災害回避の意味でも、速やかな法案提出と承認を願いたいところだ。
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18日のサッカーの全国選手権。サンパウロは本拠地モルンビで行われたコリンチャンスとのクラシコ(伝統カード)を1―0で制した。これは、かつてのチームの顔だった名キーパー、ロジェリオ・セニが監督として復帰しての初勝利でもある。4年前、監督としてのキャリアをサンパウロでスタートするも、経験不足で低迷して解任。その後、監督としての実力を上げ、フラメンゴなどを指揮した後での古巣復帰。セニ本人にもチームにも嬉しい刺激になりそうだ。
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19日午前9時現在のカンタレイラ水系の今月の降水量は99・3ミリで、100ミリ目前となった。月間平均は122・3ミリだが、あと10日あるので超えてほしいところ。気になる水位もようやく上昇に転じたが、前日比で0・2%ポイント増にとどまった。現在の貯水量は28・3%で、まだ警戒水位が続いている。雨は今日あたりまで降った後、いったん収まって、週末に次の寒冷前線が来るようだ。