ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》国家電力庁が電気料金引き上げを承認=サンパウロ州など3連邦自治体で

《ブラジル》国家電力庁が電気料金引き上げを承認=サンパウロ州など3連邦自治体で

水危機、電力危機に料金引き上げで節電圧力が高まる電力(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 国家電力庁(Aneel)が21日、ゴイアス州と連邦直轄区、サンパウロ州の電力供給会社に対する電気料金の調整(値上げ)を承認したと同日付現地サイトが報じた。
 料金調整が認められたのは、Enelディストリブイソン・ゴイアスとネオエネルジア・ディストリブイソン・ブラジリア、サンパウロ州のピラチニンガ電力会社(CPFLピラチニンガ)、EDPサンパウロの4社だ。最初の2社は22日から、サンパウロ州の2社は23日からの調整となる。
 Enelディストリブイソン・ゴイアスの調整率は、一般家庭用16・37%、高圧電力使用者14・21%、低圧電力使用者17・32%で、平均16・45%となっている。同社の顧客数は約312万件だ。

 ネオエネルジア・ディストリブイソン・ブラジリアは、一般家庭用11・69%、高圧電力使用者9・16%、低圧電力使用者11・85%で、平均11・1%の調整となる。同社は約110万件に対応している。
 CPFLピラチニンガの調整率は、一般家庭用16・31%、高圧電力使用者5・69%、低圧電力使用者16・4%で、平均すると12・4%の値上がりとなる。同社の顧客数は約186万件だ。
 EDPサンパウロの場合は、一般家庭用16・73%、高圧電力使用者4・41%、低圧電力使用者16・74%で、平均12・39%の調整となる。同社は200万件に対応している。
 国家電力庁によると、電気料金の定期調整は契約書に記載されており、各社の調整率は、安定した電力供給サービスのための投資や必要経費などを考慮して決められるという。