ブラジル・バー・レストラン協会(Abrasel)は25日、「第1回日本食フォーラム」をサンパウロ市モエマ区のビュッフェ・コロニアル(Buffet Colonial)で開催する。同イベントは飲食店の責任者などを招待して、レストラン業界や関連業界に精通した人が講演するフォーラムだ。
第1回を記念する同イベントでは、ミシュラン二つ星を獲得した「レストラン・リョウ」のヤマシタ・エジソンシェフが「レストラン・リョウが星を取得した成功秘話」について、ブルーツリー・プレミアム・パウリスタCEOの青木智恵子氏がホテルのホスピタリティについて、「タタ寿司」のヒラタ・ルイス氏は「コロナ禍のデリバリーオペレーションの成功体験」についてなど講演する。
その他、日本食レストラン「Quina do Futura」のアンドレ・サブローシェフによる豪華なマグロの解体ショーも行われる。
また同イベントには、ブラジル日本ガストロノミー(美食)協会(ABGJ)も協力。同会が新メンバーでスタートしたこと及びAbraselとの連携強化することを発表する予定だ。
ABGJの前身は2005年まで活動していた日本料理協会(ABCJ)。ABGJは2017年に、日本食の質についての相談が相次ぐなかで、当時の中岡フラビオ会長が協会の必要制を感じて発足させたが、ここ2年ほどは休眠状態だったという。
中岡氏から会を引き継いだのは、白石マルセロ新会長(レストラン藍染店主)。同氏を筆頭に4人で新生ABGJが結成された。
同会は、今後Abraselなどの料理協会と協力して今回のようなセミナーを開催したり、本場日本の日本食や調理法などの情報やトレンドなどを、当地レストラン関係者などに発信する団体にしていく。またジェトロやJICAなどの日本の政府機関も連携を強める予定だ。
白石会長は「ブラジルで人気の日本食を守るべく、ABGJとして頑張りたい。多くのレストランが知りたい本場日本の情報を発信できるような団体にして、ブラジルの日本食の質を高めたい。もちろん定期的なイベント開催も計画中です」と意気込みを語った。
同イベントは完全招待制開催される。当日は入場前に体温チェック、アルコール除菌、マスクの着用が義務付けられている。ABGJ新役員は以下の通り。
【会長】白石マルセロ(レストラン藍染)
【副会長】ムラハラ・シラタ・シモーネ・アケミ(上々ラーメン)
【書記】ヤスモト・タカアキ(焼鳥屋)
【会計】フカダ・アレシャンドレ(レストラン・オアジ)