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《ブラジル》コロナ禍CPI最終報告を7対4で承認=「G7」の意向が通る=大統領は9つで起訴請求に=注目集まるアラス検察庁長官の対応

26日のCPI(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 【既報関連】上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)は26日、78人と2企業に対する起訴請求を含む最終報告書承認のための投票を行い、7対4で報告書を承認した。これで、この報告書は連邦検察庁などの司法機関に正式に渡されることとなった。26、27日付現地紙、サイトが報じている。
 26日の午後の段階では79人と2企業と報じられた起訴請求は、最終的に「78人と2企業」に対するものに修正された上で投票にかけられた。最終段階で外されたのは、CPI委員でもあるルイス・カルロス・エインゼ上議(進歩党・PP)のコロナに関しての虚報拡散容疑だった。
 エインゼ上議が起訴請求の対象に含まれたのは、26日のCPIでの審議の最中で、レナン・カリェイロス報告官(民主運動・MDB)が「贈り物だ」と言って、同上議を「81番目の起訴請求対象者とする」と宣言。これを知ったロドリゴ・パシェコ上院議長はその後、再考を促す発言を行っていた。
 午後6時30分から行われた投票で賛成票を投じたのは、オマール・アジス委員長(社会民主党・PSD)、ランドルフ・ロドリゲス副委員長(レデ)、レナン報告官、ウンベルト・コスタ上議(労働者党・PT)、オットー・アレンカール上議(PSD)、エドゥアルド・ブラガ上議(MDB)、タッソ・ジェレイサッチ上議(民主社会党・PSDB)で、いずれも野党、独立派の、「G7」とも呼ばれたCPI内の多数派議員だった。
 反対票を投じたのは、エインゼ上議、エドゥアルド・ジロン上議(ポデモス)、ジョルジーニョ・メロ(自由党・PL)、マルコス・ロジェリオ上議(民主党・DEM)で、いずれも連邦政府側の議員だった。

 この投票が行われる前、CPI内は半年にわたる連日の審議の最終日ということもあり、感情が高まる場面があった。最終報告を行ったレナン報告官は、「嘘つき」を意味する言葉を何度も連呼し、結果的に九つの容疑で起訴請求の対象となったボルソナロ大統領を徹底的に批判した。
 投票前の審議でも、これまでも度々CPIに参加し、鋭い質問などで話題を集めていたアレッシャンドレ・ヴィエイラ上議(シダダニア)が、「ボルソナロ大統領がコロナウイルスを作ったわけではない。だが、大統領がウイルス拡散の原因になったことは、これまでの数多くの証拠でも明白だ」と強く批判した。
 これに対し、連邦政府派でCPIを批判し続けてきたマルコス・ロジェリオ上議は、CPIを「詐欺の政治家集団」と罵倒。この討論に参加したフラヴィオ・ボルソナロ上議(パトリオッタ)は、自身が起訴請求対象になったことにも触れ、「CPIは連邦政府関係者を逮捕させるのに躍起だ」と批判した。
 また、この日のCPIではコロナの犠牲となった3人の上議、マジョール・オリンピオ氏、ジョゼ・マラニョン氏、アロルデ・デ・オリヴェイラ氏への哀悼の意が捧げられている。
 この報告書は27日の午前中に連邦検察庁に届けられ、アウグスト・アラス長官の判断を仰ぐことになる。アラス長官は報告書を手に、「不逮捕特権(フォロ・プリヴィレジアド)のある当局者たちの捜査が前進するだろう」と語っている。
 この報告書はパシェコ上院議長と最高裁にも届けられた上、サンパウロ州とブラジリアの検察局にも送られることになっている。

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