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《ブラジル》戻ってくる当たり前の日々=リオは解放空間でマスク解除=過半数の州はコロナ死者10人未満に

リオでもサッカー観戦が可能になり、日常が戻りつつある(FOTO: LUCAS MERCON/FLUMINENSE F.C.)

 26日はリオ州議会が開放空間でのマスク着用義務解除を承認し、具体的な適用は各市の判断に委ねる事を決めた。だが、閉鎖空間や公共交通機関ではマスク着用は継続されている。
 死者の7日間平均は15日間300人台が続いており、1日の死者がゼロや1桁という州が過半数を占めるようになってきている。26日は死者ゼロが3州、1桁の州も14あった。
 感染者や入院者、死者の減少はワクチン接種の進展によるところが大きく、接種完了者にはリオのような規制緩和する自治体が増えている事は、コロナ前の日常が戻りつつある事も示している。
 それを象徴する出来事の一つは、23日に親族や友人と共に107歳の誕生日を祝ったガブリエル・ロマン氏の例だ。
 同氏はコロナ禍で外出規制などが始まった時からサンパウロ州イタチバ市の息子のところに身を寄せており、他の家族や親族と集まる機会もなく、1年半余りを過ごしていた。
 だが、本人が2度の接種と補強接種を終え、家族や親族もワクチン接種を完了したため、別の息子が住み、友人達と会話を楽しんでいた広場もあるリベイロン・プレット市で107歳の誕生日を祝う事になった。

接種後初めて家族と集まり、107歳の誕生日を祝ったと報じる25日付G1サイトの記事の一部

 パーティは接種完了後初の集まりで、移動は全て息子の車、出席者は全員接種完了者だった。長寿の秘訣を訊かれたロマン氏は、「朗らかに過ごす事」と答えている。
 一方、26日現在の新型コロナによる死者は442人増の60万6246人で、7日間平均は342人だった。7日間平均は12日以降、316~379人と、300人台が続いている。
 感染者の7日間平均は25日に1万1950人となった後は再び1万2千人台の1万2015人に戻ったが、観察中の感染者は感染者の0・9%の19万8651人まで減り、20万人と1%の両方を割り込んだ。
 これは入院者や自宅で観察を必要としている人が減少している事も表しており、コロナ感染者用の集中治療室を閉鎖する病院も出始めている。
 また、サンパウロ州が22日に公表した州内の学校の生徒や教職員の感染状況によると、6月の感染者は1635人だが、9月は73・6%減の431人だった。9月は生徒の接種完了者はいないから、教職員や家族への接種進展や生徒への初回接種の効果といえそうだ。

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