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《ブラジル》ゼー・トロヴォンが連警に出頭=反民主主義トラック・スト扇動

 9月7日の独立記念日に行われた反民主主義デモに際し、トラック・ストを提唱して指名手配されていたボルソナロ大統領派のトラック業界のリーダー、マルコス・アントニオ・ペレイラ・ゴメス(通称ゼー・トロヴォン)容疑者が26日、警察に出頭し、逮捕された。26、27日付現地紙、サイトが報じている。
 トロヴォン容疑者は反民主主義の暴力的なデモを扇動しているとして、8月20日に家宅捜査を受けたが、その後も、業界の中枢が強く反対する中で、反最高裁などを訴えた9月7日の反民主主義デモでのトラック・ストを強く主張。
 それは9月7日のブラジリアの三権広場へのトラック侵入にもつながる騒動となったが、このデモを扇動した責任を問う形で、最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が9月3日に逮捕命令を出した。

 だが、トロヴォン容疑者は逮捕命令が出たことを知りながら、9月3日にユーチューブで9月7日のデモへの参加を呼びかける動画を流している。
 同氏がメキシコに国外逃亡していたことは9月9日に報じられた。同氏はそこからブラジルに向け、挑発的なメッセージを発していた。
 だが、ボルソナロ大統領からの支援が得られず、逮捕を免れる術がないままで帰国。26日に、家族も住むサンタカタリーナ州ジョインヴィレの連邦警察に出頭した。だが、同氏は法務省に対して無実を訴えており、SNS上でも「ブラジルのための名誉の出頭」と語り、潔白を主張している。
 トロヴォン容疑者に対しては、ボルソナロ派のカルラ・ザンベッリ下議らが人身保護令を求めたが、却下されている。ボルソナロ大統領は同容疑者に対して無言のままだ。