10月31日の新型コロナの感染者は2181万855人、死者は60万7824人、7日間平均は感染者1万1585人、死者311人で終息には程遠いが、月間の感染者や死者はパンデミック初期の昨年5月を下回り、落ち着きを取り戻しつつある。
10月の感染者38万3782人は9月を41・0%下回り、昨年5月の42万9469人以下となった。また、死者は1万1075人で、9月の1万6336人より32・2%減少。こちらも、昨年5月の2万3413人を下回った。
感染者や死者はまだ、昨年4月の7万9863人と5700人を上回っているが、10月末日の死者の7日間平均311人は、4月1日に記録した3117人の10分の1で、最初の感染者確認から62日目の昨年4月27日の281人に次ぐ低さとなっている。死者の7日間平均は10月12日以降20日間、300人台を保っている。
月間の感染者最多はミナス州の4万4889人で、2位パラナ州4万3774人、3位ゴイアス州4万1501人と続く。ミナス州は前月より39・4%、パラナ州とゴイアス州は18・3%と12・1%減ったが、9月比で61・4%減の3万9945人だったサンパウロ州や、76・9%減で3万6356人のリオ州とは順位が入れ替わった。
死者最多はリオ州の2223人(前月比で33・7%減)で、前月比で44・8%減の2192人だったサンパウロ州と入れ替わった。前月比で11・5%減の1413人のパラナ州と33・7%減の1035人だったミナス州までは1千人超だ。他方、アクレ州7人のように、死者が1~2桁の州は8から13に増えており、死者減少が数字でも表れている。
それでも、ピアウイ119・8%増、アマパー93・4%増など、9月より感染者が増えた州が六つある。死者は、セアラーやピアウイ、アマゾナスの30%台増など、5州で9月を上回った。
感染学上第43週(10月24~30日)は感染者8万535人、死者2237人で、感染者は前週より5・1%、死者も2・9%減ったが、連休や規制緩和による人出増が原因か、死者の減少ペースは落ちている。
第43週の感染者が前週より増えた州は9、死者が増えた州は12で、前週の21州と11州より少し減った。だが、リオ・グランデ・ド・ノルテ州は感染者が4週連続、死者も4週中3週で増えているし、2週連続で感染者と死者が増えているリオ・グランデ・ド・スル州やペルナンブコ州などは注意が必要だ。10月末日現在の接種完了者は54・88%に増えたが、少なくとも5連邦自治区の入院者の8割は接種未完了だ。
昨年来、コロナ禍で診察などが遅れての持病悪化やコロナ感染などによる死者が増えており、死者の日(フィナードス)の墓参者も増えそうだ。