《ブラジル》国境を越えて隣国で給油=アルゼンチン側が販売量制限

ブラジル国内ではガソリンやディーゼル油の価格高騰が続いており、国境を越え、燃料価格が安い隣国で燃料を補給するブラジル人が増えたため、パラナ州と国境を接するアルゼンチンでは、ブラジル人に対する販売量が制限され始めたと4日付G1サイトなどが報じた。
ブラジル人への販売量を制限するガソリンスタンドが出ているのは、パラナ州フォス・ド・イグアスと国境を接しているポルト・イグアス市だ。
これは、市内のガソリンスタンドでのガソリンの平均価格が6・14レアル/リットルとなったのを嫌ったフォス・ド・イグアス市の人達が、レアル換算で3・10レアル/リットル程度で給油できる同市まで出向いて給油し始めた事で、ガソリンの品不足が生じた事が原因だ。
ポルト・イグアス市は人口8万人でさほど大きな町ではないため、ブラジル人が大挙した事で需給バランスが崩れ、品不足が起きた。
このため、外国人がポルト・イグアス市で給油する場合は1回につき15リットルに制限。対応をスムーズにするため、各ガソリンスタンドでは顧客の列を市民用と外国人用に分けている。
ブラジル人が国境を越える際は、連邦警察で出国手続きを行う必要がある上、アルゼンチン側でも最低14日以上前に新型コロナのワクチン接種を完了した事を証明する必要がある。また、ポルト・イグアスより先に行く人は、新型コロナのPCR検査で陰性である事を証明する必要もあるから、国境越えは決して容易ではない。
それでも、4日のガソリンの平均価格は、フォス・ド・イグアス市内が6・27レアル/リットル、ポルト・イグアス市内ではレアル換算で3・20レアル/リットルだから、ガソリンの消費量が多い人なら充分に元が取れるという。
なお、ブラジルでは価格が高騰し、100レアルを超えている台所用液化ガスも、アルゼンチンでは25レアルで入手できるため、同国で購入したガスボンベ(ボチジョン)をブラジル国内で転売して暴利を稼ぐ人物も出てきているが、国税庁は、隣国で購入したガソリンや液化ガスを転売する行為は違法と明言している。