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《ブラジル》女性歌手乗せた小型機墜落=ミナス州内陸部の滝の傍で

事故現場の写真を掲載した5日付エスタード・デ・ミナス電子版の記事の一部

 5日午後、ブラジル南東部ミナス州内陸部で、女性歌手のマリリア・メンドンサ(26)らを乗せた双発機が墜落し、全員が死亡したと同日付G1サイトなどが報じた。
 彼女の雇用主のヴァンデル・オリヴェイラ氏によると、事故機には、メンドンサとプロデューサーのエンリケ・リベイロ氏、彼女のおじで付き人も務めていたアビシエリ・シルヴェイラ・ジアス・フィーリョ氏、正副操縦士の計5人が乗っていた。
 双発機が墜落したのはミナス州内陸部ピエダーデ・デ・カラチンガの農村部にある滝の傍。5日午後4時半過ぎには、「メンドンサは無事に救出された」との第一報が流れ、4時50分頃には「搭乗者は全員救出」とも報じられた。だが、少なくとも第一報の段階では消防隊や救急車はまだ現場に到着していなかったようだ。

小型機が墜落し、マリリア・メンドンサが死亡と報じる5日付G1サイトの記事の一部

 テレビなどで現場についた消防隊からの報告が流れ始めたのは午後5時45分頃で、現場を中継していたニュースで「メンドンサは死亡」との報が流れた。この時点での消防隊の発表には「メンドンサは死者の一人」と記載されており、現場にいた軍警の一人は「現場へのアクセスは困難で、搭乗者は全員死亡」とコメントしている。
 メンドンサはゴイアス州内陸部クリスリアノポリス生まれのセルタネージャ歌手で、インスタグラムでは3600万人、ユーチューブでも2200万人のチャンネル登録者がいた。
 この日は午後9時からカラチンガでショーが行われる予定で、ゴイアス州ゴイアニアの空港で小型機に乗りこむ様子や機内の様子を写した写真などもSNSに掲載していた。彼女は既婚で、2歳になる直前の息子を残して他界した。
 事故機はゴイアス州のPECタクシー・アエレオ(エアタクシー)社の6人乗り双発機で、正規の登記が行われており、営業許可もきちんと得ていたという。