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東西南北

 5日以降週末にかけて、マリリア・メンドンサの事故死がブラジルのテレビや新聞、ネットの話題を独占した。ブラジル音楽界では破格ともいえる勢いで伸び、大成功を収めていた人気歌手の20代での急死ということで、多くの歌手が自分たちのショーで彼女を追悼した他、各方面から追悼の言葉が寄せられた。ボルソナロ大統領もその一人で、6日に追悼のコメントを寄せた。大統領はマリリアが生後11カ月の男の子を残して去ったことを指摘し「2018年の大統領選の最中に刺されたとき、8歳だった娘を残して死にたくないと神に願ったよ」と共感した。マリリアは保守色が強いセルタネージャの歌手でありながら、大統領選期間中にボルソナロ氏を痛烈に批判して保守派から強い批判を受け、反ボルソナロ派からの支持を得た経緯があった。
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 マリリアがこの世を去った5日、ネイマールは、サッカー・フランス・リーグでのPSGの試合、対ボルドー戦でゴールを決めた後、ユニフォームをめくりあげて「苦難の女王よ、僕は永遠に君のファンだ。RIP MM」と、マリリアへのメッセージを書いたアンダーシャツを見せて弔辞とした。ネイマールとマリリアはテレビで共演するなど、かねてから親交があった。ネイマールは翌6日にも「今日の悪夢が夢であって欲しいと願って寝たよ」とツイートした。
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 週末のサッカーの全国選手権。6日、コリンチャンスは本拠地での対フォルタレーザ戦を1―0で下した。この結果、リベルタドーレス杯に予選なしでいける4位以内(G4)までの勝ち点差が2に縮まった。一方、パルメイラスは7日に敵地でサントスに勝ち、2位を堅持したが、この敗戦でサントスが16位に後退。2部降格の危機が近づいている。