ブラジル地理統計院(IBGE)が4日、2022年に行う国勢調査のための全国テストを開始したと4日付アジェンシア・ブラジル、G1サイトなどが報じた。
国勢調査は2020年に予定されていたが、新型コロナのパンデミックのために延期された。今回のテストはリオ市のパケター島で行ったテストとは違い、全国27の連邦自治体で行われる。
全国テストに参加する調査員は約250人で、来年6月に始まる国勢調査と同じ機材、同じ質問を使った調査を12月半ばまで行う。調査員の訓練も、国勢調査に向けたものと同じ内容で行われ、対面式の聞き取り調査と、インターネットや電話を使ったデータ収集が併用される。
国勢調査は全戸、全地域を対象として行われ、先住民保護区や黒人が集団で住むキロンボーラでも訪問調査が行われる。リオ州の場合、先住民保護区やキロンボーラでのテスト調査はアングラ・ドス・レイスとパラチーで行われる。
調査員は全員、制服とチョッキ、帽子、IBGEのロゴ入りの青いカバンを使用し、顔写真や登録番号などを記載した名札をつける事になっている。また、DMCと呼ばれる、携帯電話のような小型の情報収集機を携行する。調査員が本物かは、respondendo.ibge.gov.brか電話0800・721・8181で確認できる。
来年の国勢調査はデジタル化が進み、2010年よりずっと近代化されている。一例は、DMCで収集されたデータが、3G/4Gのモデムと衛星アンテナを使ったインターネットサービスを介し、その場でクラウド(nuvens)と呼ばれる新型のデータ・センターに送られる。
また、調査員も、DMCを通して、IBGEや公的機関のクラウド内にある訪問予定地に関する主要情報を受け取る事ができる。
調査員達が集めた個人情報は機密情報扱いされる。また、データバンクを外部からのハッキングなどから防護するためのサービスも完備されているという。
来年度の国勢調査では26項目の質問が用意されているという。