ブラジル免疫学会(SBIm)とファイザー社の依頼で行われたワクチン接種に関する調査で、新型コロナの予防接種進展で「安全/非常に安全になった」と感じる人が75%いる事がわかったと11~12日付現地紙、サイトが報じた。
この調査は10月19~29日にネット上で行われ、全国2千人中、65%が「安全」、10%が「非常に安全」と感じている。「安全ではなくなった」や「非常に安全ではなくなった」は18%と2%だった。
接種進展で生じた感情は「希望」29%、「肯定主義」24%、「開放感」16%と、肯定的なものが多いが、欧州などの例から新たな流行を恐れる人も86%いた。感染再燃が「非常に怖い」は41%、「少し怖い」は45%だった。
数カ月間中に再開を期待するものは、ショッピングセンターやレストラン、スポーツジム、映画館、劇場、教会などの閉鎖空間に頻繁に通い、より多くの家族や友人に会うが40%だった。
また、公園や広場、海岸などの開放空間に通う35%、旅行32%、スタジアムやショー、パーティなどの人が集まるイベントに行く23%で、対面式の講座や対面での仕事も18%と16%だった。全ての活動の正常化は15%だった。
ファイザー社ワクチン部門の医師のジュリア・スピナルジ氏は、「肯定的な結果は健康面での科学の貢献を認めてくれた証拠」と喜びつつ、「コロナ禍は終わっていないから感染予防対策の継続を」と呼びかけた。
防疫対策の必要性を認めるは64%で、継続する対策はアルコールジェル使用58%、手洗い励行55%、(非常用を含む)マスク着用40%、社会的距離の確保や3密回避、不要な接触回避31%だった。
SBImのレナト・カフォウリ理事は、「風邪の症状がある人が他者を守ろうとする気持ちや、閉鎖空間や公共交通機関でのマスク着用は最後まで残るだろう。弱さを持つ人はリスクが高い事を知った事も今後の行動を変えるはず」と述べた。
72%の人はフェイクニュース(虚報)が接種進展を阻害したと見ており、真偽不明の情報は転送しなかったが49%、真偽確認後に転送したが46%いた。
ワクチン接種に関する情報源は、保健省などの公的機関60%、医療関係者53%、テレビや新聞、ネットなどの通信機関36%だった。フェイスブックその他のSNSは、コロナやワクチン接種関連の虚報などを100万件削除している。
なお、マラニョン州は閉鎖空間でのマスク着用義務も解除したが、リオ市は接種完了率が75%に達しなかったとして、閉鎖空間での着用義務解除を来週に見送った。