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《サンパウロ市》フル観客でF1レースを14日に=予想される経済効果は8億レ

インテルラゴス・サーキット(Divulgacao/Governo de Sao Paulo)

 14日午後、サンパウロ市のインテルラゴス・サーキットでF1レースが開催される。予選や練習は12~13日、本番は14日午後2時からだ。
 昨年のレースは新型コロナのパンデミックのために中止されたが、今年はコースの整備なども無事に終え、本番を待つばかりとなっている。
 インテルラゴスの会場には壁画家のエドゥアルド・カブラによる「音速の貴公子」アイルトン・セナの壁画もあり、ブラジル人にはなじみの会場だ。今回のレースの入場券15万枚は完売。77%は市外から来る人だという。
 サンパウロ州のドリア知事は10日、同レースはサンパウロ州にとっても非常に大切なイベントだと強調。来場者には最低1回はワクチン接種を受けた事を示す接種証明の提示とマスクの着用が義務付けられており、ワクチン接種を1回しか受けていない人は、24時間以内に行った簡易検査か、48時間以内に行ったPCR検査の陰性証明の提示も必要だと説明した。

 また、主催者側は、会場内各所に消毒用のアルコールジェルを設置する事も求められている。
 サンパウロ州政府は、会場内や会場周辺の安全確保のため、約5千人の警官を配して特別巡回を行う。また、レース関係者や観戦者が集中する12~15日はサンパウロ市全域の警備も強化する。期間中は警察車両1900台、騎馬250頭、警察犬50匹、無人飛行機40機、ヘリコプター3機を投入する。
 サンパウロ州政府は、12~15日のイベント中に観光客が費やす宿泊費や食費その他のサービス経費は756~817レアル/日と試算。イベントそのものの経済効果は8億1千万レアル、直接・間接の一時雇用は8500人と見積もっている。

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