16日、上院の経済問題担当委員会(CAE)で、ペトロブラスの燃料価格を統制するためのプロジェクトに関する法案が投票にかけられそうになったが、連邦政府の希望で延期された。15、16日付現地紙、サイトが報じている。
この法案は、ガソリン代が6週間連続で値上がりし、給油所によっては7・5レアル/リットルを超え、強いインフレ圧力に発展していることを受けて作成されたものだ。
現在の燃料価格は国際価格と為替を標準として調整されているが、ボルソナロ大統領は10月末に、国際価格を基準とした価格設定を終わらせることを示唆していた。
「燃料価格安定化プログラム」と銘打った法案はロジェリオ・カルヴァーリョ上議が立案したもので、報告官のジャン・ポール・プラテス上議(労働者党・PT)が15日に同法案を是とする意見書を提出していた。
この法案は、燃料などの石油派生物の価格を調整する際の変動幅の限界値を定めるための計算式を制定するもので、原油を輸出する際の最低課税率の固定化や価格調整の頻度なども定めている。
この法案は16日のうちにCAEで投票にかけられる予定だったが、連邦政府の願いで延期された。
上院は同法案に関する論議を深める意向で、23日にCAEのオットー・アレンカール委員長がパウロ・ゲデス経済相、ベト・アルブケルケ鉱山動力相、ジョアキン・シウヴァ・エ・ルナ・ペトロブラス総裁らを招いた公聴会を開催することを決めている。