JICAブラジル事務所が主催する『日本語教育シンポジウム』が11月6日午後15時から18時にかけてオンライン開催され、126人が参加した。
国際交流基金サンパウロ文化センター(FJSP)、サンパウロ州立総合大学(USP)、ブラジル日本語センター(CBLJ)、アリアンサ日伯文化連盟(ACBJ)などが協力した。
JICAブラジル事務所の江口雅之(えぐち まさゆき)所長の開会挨拶のあと、山田彰在ブラジル日本国特命全権大使、日下野良武CBLJ理事長、吉田エドアルドACBJ会長などがシンポジウム開催を祝した。
挨拶ののち、パネルディスカッションが2つのテーマに分け2部制で実施され、モデレーターをUSPの松原礼子教授FJSPの末永サンドラ専任講師、吉川真由美専任講師が勤めた。
第1部は『ブラジルで日本語教育を実践する意義』、第2部は『日本語学校の戦略的運営について』をテーマに挙げ、それぞれ約1時間議論が行われた。
パネリストには共栄日本語学校の住岡朱美先生、ピラール・ド・スール日本語学校の武安洋校長、リオ連盟の栗原謙一郎さん、パラナ州アプカラナ日本語学校の田中明美先生、阿部けいこ先生らが参加した。
コロナ禍における日本語学校運営上の困難や、文協と連携した日本語学校の活性化方法、非日系の教師や学習者の巻き込む取り組み等、活発な議論が展開された。
参加者からは「日本語を教え、学ぶという使命を継続したい」と決意を新たにする声や、「異なる州や環境下での日本語教育を知ることができ、学びが多かった」「日系人や日本語学校の少ない地域での連帯の強化の必要性」を実感する声など様々な意見が寄せられた。