ブラジル・バイク製造者協会(Abraciclo)が17日、1~10月のバイクの生産台数は昨年同期を28・1%上回る100万4983台に達したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
10月の生産台数は10万8456台で、10万8931台だった9月を若干下回ったが、昨年同月比では19・3%増となっている。
同協会のマルコス・フェルマニアン会長は、「今年の最初の2カ月間は、アマゾナス州マナウス市から広がった新型コロナの感染第2波のために生産活動も影響を受けたが、その後は各社が生産ペースを上げ、需要の高まりに対応している。今回発表した数字はこういった推移を如実に語るものだ」と語った。
フェルマニアン会長は今後の動向についても、バイクは配達サービス従事者には仕事に不可欠な道具だし、公共交通機関での3密を避けたい人の選択肢の一つでもあるから、燃料費高騰などでさらに高まった需要増に対応する必要があるとの見解を示した。
ただ、金利の上昇や雇用状況その他の条件がバイクの需要にも陰を落とす可能性がある事への懸念も隠さなかった。
ナンバープレートをつけて販売可能な状態になった認可済みのバイクは、1~10月の累計で93万7971台となった。この数は昨年同期比で29%増となる。
10月に認可されたのは9万7千台で、9月の108万8169台を10・9%下回ったが、昨年同月比では0・9%増えた。
1~10月に認可されたバイクの内、8万8340台はスクーターで、昨年同期を46・9%上回った。認可台数のトップはストリートと呼ばれるタイプで、昨年同期比で25・2%増となる45万5986台はこのタイプだった。
1~10月の輸出台数は4万6947台で、昨年同期比で79・8%増えた。輸出上位国はアルゼンチン、コロンビア、米国で、アルゼンチンには1万3423台(28%)、コロンビアには1万565台(22%)、米国には1万501台(21・9%)が輸出された。
10月の輸出台数は4182台で、4872台だった9月より14・2%少なかったが、昨年同月は79・5%上回った。10月の輸出先と台数は、アルゼンチン1240台(24・1%)、カナダ1134台(22・1%)、米国1114台(21・7%)となっている。