国立博物館は18日、国内でこれまで発見されてこなかった種の恐竜が発見されたとの発表を行った。18、19日付現地紙、サイトが報じている。
この恐竜はパラナ州都クリチバから530キロ離れたクルゼイロ・ド・オエステで発見された。同市では翼竜の骨がよく見つかっており、かねてから「恐竜の墓場」と呼ばれている。
この骨は2011年から14年にかけてみつかったもので、その後の研究により、ブラジルでは発見されていなかった新種の恐竜のものであることがわかった。
この恐竜は7〜8千万年前の白亜紀に生息したと見られている。全長は1メートルほどと小さいが、骨の保存状態が非常に良く、白亜紀の恐竜の化石の中では最も完全な状態で見つかったという。
この恐竜は「ベルタザウラ・レオポルジナエ」と名付けられた。この名前は、著名なフェミニストで生物学者の「ベルタ・ルッツ」と、独立後のブラジルの初代皇帝となったドン・ペドロ1世の妻マリア・レオポルジーナ、国立博物館をパレードのテーマに選んだことのあるリオのエスコーラ・デ・サンバ「インペラトリス・レオポルジナンセ」の3者の名前を組み合わせてつけられた。
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