ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 22日、リオ州ニテロイの448回目の市創立記念日に、今年5月にコロナウイルスで他界した人気コメディアン、パウロ・グスターヴォの銅像が建てられた。彼自身と、彼が演じ、ブラジル映画の興行記録を打ち立てたキャラクター「ドナ・エルミニア」の2体がセットになったもので、本人と等身大の182センチの高さで造られた。建立式はアクセル・グラエル市長も参加して行われたが、そこにパウロの母でドナ・エルミニアのモデルとなったデア・ルシア・アマラルさんも現れた。映画でも本人役で登場し、陽気かつ豪快なキャラクターで有名なデアさんは、怪我のために車椅子姿だったが、「息子の銅像や息子の名前がついた道ができるなんて」と感極まった様子で語った。来月からは、彼の作品に出てくる場所などを巡る観光ツアーもはじまる。
     ◎
 サンパウロ市中央部のサンパウロ証券取引所(B3)の前に今月から置かれて話題となった金の雄牛の彫像が、サンパウロ市市街化許可局の都市景観保護委員会の許可を得ずに置かれたものであったことが判明した。B3側は、「サンパウロ市の他の組織の許可を得た」と主張したが、設計士らによると、罰金や撤去などの処分の可能性があるという。ニューヨークのウォール街にある同様の彫像を意識して造られた雄牛像は批判の対象になり、いたずらが相次いでいる上、市街化許可局への許可申請は設置後、それも、メディアから指摘を受けてからとは。
     ◎
 サッカーの全国選手権。サンパウロは今日24日、本拠地モルンビにアトレチコ・パラナエンセ(フラカン)を迎え、一戦を行う。サンパウロは現在、2部降格圏内(17位以下)まで勝ち点差4の14位。相手のフラカンは13位だが、ブラジル杯では決勝に進出するなど、地力がある。楽な相手ではないが、なんとか勝って楽になりたいところ。