応用経済調査院(Ipea)は24日、現在のインフレ圧力の強さなどを考慮し、2021年の年間インフレ率は約10%になるとの見方を示した。24日付現地サイトが報じている。
Ipeaがこの日に出した予想では、年末時点の広範囲消費者物価指数(IPCA)は9・8%で、9月に出した8・3%との予想から1・5%ポイントという大幅な上方修正を行った。
これは、今年の連邦政府の目標であった3・75%にプラス1・5%ポイントの上限(5・25%)をはるかに上回っている。
IPCAは10月に1・25%を記録し、12カ月間の累積では10・67%を記録していた。
Ipeaは2022年のインフレ予想も行っているが、こちらも、9月に出した4・1%という予想から4・9%へと上方修正された。22年の政府のインフレ目標は3・5%で、上下1・5%ポイントまでが許容範囲とされている。
Ipeaによると、来年は国内の需要の高まりやアウシリオ・ブラジルでの支給額が400レアルに引き上げられる予定などのインフレ圧力が続くものの、経済基本金利(Selic)の引き上げ継続などを受け、財やサービスの値上がり傾向は弱まるはずだという。