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《ブラジル》失業率が12・6%に低下=失業者は前期比で9・3%減

失業率の推移を示すグラフ(11月30日付G1サイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が11月30日、第3四半期の失業率は12・6%に低下したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 第1四半期の失業率は14・9%、第2四半期は14・2%、6~8月は13・1%だから、新型コロナワクチンの接種の進展などに伴って、雇用状況が徐々に回復してきている事がわかる。失業率が13%を切ったのは昨年の4月以来だ。
 第3四半期の失業率は、第2四半期と比べると1・6ポイント、昨年同期比では2・3ポイント低下した。
 だが、失業者はなお1350万人おり、コロナ禍の影響の大きさを物語る。それでも、第2四半期の1480万人と比べると140万人(9・3%)、昨年同期比では110万人(7・8%)減少している。

 失業率が最も高い州は、ペルナンブコの19・3%で、バイア18・7%、アマパー17・5%、アラゴアス17・1%と続く。最も低い州はサンタカタリーナの5・3%で、マット・グロッソ6・6%、マット・グロッソ・ド・スル7・6%、ロンドニア7・8%と続く。
 失業率が下がった事で、雇用者数は9300万人となり、第2四半期比では360万人(4%)、昨年同期比では950万人(11・4%)増えた。
 ただし、新規採用者の給与が低めである事や高インフレのため、インフレ率を差し引いた平均所得2459レアルは前期比で4%、昨年同期比で11・1%少なく、2012年末以来となる低所得となった。労働者の所得総額は2235億レアルで、前期や昨年同期とほぼ同じだった。