ホーム | 日系社会ニュース | 三重群馬岐阜=第3回料理販売イベント開催=利益の一部を希望の家に寄付

三重群馬岐阜=第3回料理販売イベント開催=利益の一部を希望の家に寄付

当日弁当作りや受け渡しを行った皆さん

当日弁当作りや受け渡しを行った皆さん

 岐阜県人会(長屋充良会長)、三重県人会文化援護協会(下川孝会長)、群馬県人文化協会(磯白田ネウザ会長)の3県人会は11月21日、「第3回がんばろう みんな、元気! 岐阜・三重・群馬Juntos!」を聖市のメトロのヴィラ・マリアナ駅近くにある三重県人会館で開催した。
 バカリョアーダ弁当(2人前)やパステウ・デ・ベレンなどの引渡しやデリバリーが行われ、野村アウレリオ市議会議員も引き取りのために来訪した。「野村市議の祖父が三重県人のため、イベントがあるたびに手伝ってくれます」と下川会長は説明する。
 今回は売上げの一部で成人用おむつを購入し、重度知的障害者が入居する福祉施設・希望の家(下本ジルセ理事長)へ寄付を行った。引き取りには近澤マリーナ理事が来訪し、数種類のサイズの成人用オムツ18セットを受け取った。

近澤理事におむつの受け渡しを行うところ

近澤理事におむつの受け渡しを行うところ

 近澤理事は譲渡の際に「現在、施設では65人の面倒みており、3県人会の寄付にとても有難く、感謝しています」と深謝した。施設では月に4千枚のオムツを使用するという。
 下川会長は「コロナ禍で家計が苦しい中で購入して頂き、おかげさまで希望の家にも寄付ができました。ボランティアも前日から準備に頑張ってくれました。現在もコロナ禍で婦人会が出てこられない。こういったイベントは3県が力を合わせたからこそできました」と今回の成果に喜んでいた。磯白田会長も「3県協同イベントが3回目となり、親しくなった」と笑顔で語った。
 近澤理事に希望の家について訪ねたところ「施設内に医者や歯医者、体操などの専門家を雇う必要があり、月に39万4千レアルの経費がかかる」と説明した。入居者は高齢化して腕や手の麻痺、歩行が出来ない等の身体障害が有る人や家族のいない人も多いため、一時的に家庭に帰り面倒をみて貰う事が出来ない現状だという。

 現在、希望の家ではリッファ(協力券)の販売を行っており、1等は車、2等は75型テレビ、3等は冷蔵庫、4等は43型テレビ、5等はタブレットが当たる。一口15レアルで販売しており、抽選日は2022年3月4日。詳細は問合せ先(電話=5549・2695、ワッツアップ=99911・2080)まで連絡を。

野村市議や3県人会長ら

野村市議や3県人会長ら