パラナ州海岸部のモレテス市で1日、A318型のエアバスが公道を移動し、衆目を集めたと同日付G1サイトなどが報じた。
エアバスは乗客120人を乗せる事ができ、08~13年はチリのリネア・アエレア・ナシオナル社の商用機として南米地区を飛び、13~18年はブラジル国内でアヴィアンカ社の商用機として使われていた。
だが、第一線引退後の同機をモレテス市在住の企業家夫妻が買い取ったため、陸路で同市中央部にある所有地まで運ぶ事になった。
同機の輸送を担当したのはパラナ州電力公社の職員と軍警で作った特別班だ。大半の行程は夜の間に国道277線を使って進められたものの、市内の移動は日中となったため、住民や運転手の衆目を集めた。
国道から夫妻の所有地までの距離は11キロほどで、車なら20分もあれば移動できるが、エアバスの移動には、電線を持ち上げるなどの特別な配慮が必要なため、3時間を要した。
同市在住の企業家夫妻は飛行機が大好きで、引退後はサンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市で放置されていた同機を購入し、自分達の所有地まで持ってきてもらった。近い将来は娯楽スポットとなる可能性もあると述べている。