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《サンパウロ州》クリスマス商戦は5%成長=サンパウロ州商業連盟が予測を発表

売上増が期待されるクリスマス商戦(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 サンパウロ州商業連盟(Fecomercio―SP)が、同州の12月の小売販売は昨年を42億レアル(5%)上回る910億レアルに達する見込みと発表したと1、2日付現地サイトが報じた。
 同連盟では、今年はボーナスに当たる13カ月給が昨年を上回り、昨年以上の売上となると見ている。また、クレジットの提供額が増え、分割払いなどが楽になる上、新型コロナの感染状況改善で、商店の営業時間や消費者の動きが正常化している事も売上拡大の理由としている。
 同連盟によると、新型コロナのパンデミック前の基準から行くと、今年は13カ月給の内、95億レアルがクリスマス商戦に向けられるはずだという。これは昨年同月を31億レアル(47%)上回り、昨年の12月より増えると見込まれている売上(42億レアル)の74%を占める。

 クリスマス商戦に投入される13カ月給が増えると見られる理由の一つは、昨年より雇用状態が改善し、正規雇用者が増えている事だ。また、昨年はコロナ禍への対応のため、年金や恩給の受給者への13カ月給が年の半ばまでに支払われたのと失業率の上昇で、クリスマス商戦に投入された13カ月給の額が減ったが、今年は例年通りに支払われている事も影響しているという。
 それでも、今年は昨年以上にインフレが高進している事や、負債を抱える家庭が増えている事、失業率が依然として高い事などはマイナス要因と見られている。
 売上増が最も期待されるのは昨年22%減を記録した衣類で、28%増が見込まれているが、家具や装飾品は5%、薬局は3%、スーパーは2%の売上減と見られている。