市民省は3日、ガス代の補助となる「ヴァーレ・ガス」の第1回目の支払いを今月中にも行う意向だと発表した。支給額は52レアルになる予定だ。3日付現地サイトが報じている。
ヴァーレ・ガスは、コロナ禍で困窮世帯が増えた上、降雨不足による水力発電所の発電量低下に伴う電気代や燃料費の高騰で、貧困家庭の家計がますます圧迫されていることを受けた連邦政府の援助プログラムの一つだ。支給の対象となるのは全国558万世帯で、支払いは隔月の10営業日までに行われる。
このプログラムは5年間の予定で、全30回の支給となる。国家原油庁(ANP)によると、13キロ入りの液化ガスのボチジジョンの平均価格は102・46レアルだから、今回発表された支給額の52レアルは約半額となる。
全国の平均価格の約50%を隔月で支給することを含めた実施要綱などは、大統領令の形で3日付連邦官報に掲載された。
ボルソナロ政権は同プログラムを実施するにあたり、連邦議会に対し3億レアルの特別貸付の許可申請を行っている。
ヴァーレ・ガスの支払いは連邦貯蓄銀行(CAIXA)を通じて行われる。