サンパウロ州は6日、「性の多様性」の博物館の拡張と、ファヴェーラと先住民に関する新たな博物館2館の設立を発表した。6日付現地サイトが報じている。
これは6日午前、ジョアン・ドリア知事も同席した州政府の記者会見で明らかにされたものだ。
それによると、サンパウロ州政府は、サンパウロ市中央部レプブリカにある「性の多様性博物館」を来年早々に改築し、100平米の展示室を540平米に拡張。来年6月に再オープンする予定だという。
「単に拡大するだけでなく、運営方針やプログラムにも手を加え、LGBTQのコミュニティ全体が満足できるものにするつもりだ」と、セルジオ・サー・レイトン文化局長は語っている。
「性の多様性博物館」は2012年に現在の場所に建てられた。ジェラウド・アウキミン知事時代の2014年にパウリスタ大通りへの移転を宣言されたが、昨年8月、その場所に料理博物館が作られたことでサンパウロ市内のLGBTQ関係者から強い批判が上がっていた。
二つの新しい博物館のうち、ファヴェーラに関する展示やライブラリー、起業家精神センターなどを備えた博物館は、サンパウロ市中央部のカンポス・エリーゼオスに8208平米を確保し、1500万レアルをかけて造られる。開館は2022年6月の予定だ。
先住民文化博物館はサンパウロ市西部のアグア・ダ・ブランカ公園の隣にできる予定のベイビー・バリオネ総合施設内に造られる見込みだ。総工費は1400万レアルで、2022年3月に開館予定だ。