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東西南北

 大統領選世論調査で支持率が急上昇し、注目度が上がっているセルジオ・モロ氏。今週末も全国行脚が話題となったが、その分、痛烈な洗礼も浴びている。4日、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレのバーボン・カントリー劇場で開かれたポデモスの党大会前、「泥棒判事」などと書いたプラカードを掲げた一団からヤジを飛ばされた。このグループは、モロ氏が判事時代に有罪判決を下したルーラ元大統領の支持者と思われている。モロ氏は11月3日にも、ブラジリアの空港で、ルーラ氏の支持者から、「泥棒判事」「ゴミ」「魂を売った男」などのヤジを受けている。やはり、ルーラ氏の支持者にとって、実刑判決を与えた相手というのはどうしても許せないものか。今後、モロ氏が支持率を上げれば上げるほど、この対決は加熱していきそうだ。
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 4日付本欄でも報じた、18歳の黒人青年がバイクの後部に手錠でつながれたまま、サンパウロ市東部の大通りを軍警が運転するバイクに引っ張られて走らされた動画は全国的に大問題となっている。その青年、ジョニー・イタロ・ダ・シウヴァさんが5日、グローボ局の報道番組「ファンタスチコ」で声明を発表。「恥をかいたし、死ぬかとも思った。僕は逮捕されるほどの過ちを犯したかもしれないが、あのような辱めを受けるには値しない」と抗議した。軍警への世間の目が更に厳しくなりそうだ。
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 5日のサッカーの全国選手権。イタケロンでのグレミオ戦をコリンチャンスは1―1で引き分けた。これでコリンチャンスは今期の5位以上が決定。リベルタドーレス杯には進出できるが、予選なしでグループ・リーグに入れる4位以上になれるかは残り試合次第だ。一方、名門グレミオは、97・5%の確率で2部降格の危機となった。