ホーム | ブラジル国内ニュース | 《サンパウロ市》伝統のマクスード・プラザ閉館=市内最初の5つ星ホテル

《サンパウロ市》伝統のマクスード・プラザ閉館=市内最初の5つ星ホテル

マクスード・プラザ(Divulgacao)

 サンパウロ市の高級ホテル界の先駆者だったマクスード・プラザ・ホテルが7日に閉館し、42年の歴史に幕を閉じた。7日付現地紙、サイトが報じている。
 マクスード・プラザは1979年、サンパウロ市ベラ・ヴィスタ区のパウリスタ大通り界隈で創業。市内ホテルではじめてアトリウム型のロビーと全方位型のパノラマ・エレベーターを導入したことで知られ、市最初の5つ星ホテルにも選ばれた。
 このホテルではモナコ公国のレーニエ3世やアルベール2世、マーガレット・サッチャー英国首相といった国賓に加え、フランク・シナトラやレイ・チャールズ、ローリング・ストーンズといった世界的な音楽界のスーパースターたちが宿泊したことでも知られ、利用者の総計は300万人を超えている。

 とりわけ、ナイトクラブの「150ナイトクラブ」は、80年代から90年代にかけての国内外の富豪や芸能界の大物の社交の場としても有名だった。
 だが、近年は経営難に陥り、昨年は8100万レアルの負債をめぐる民事再建訴訟も行われていた。
 ここ最近は20%の規模での運営を続けていたが、6日の正午、最後の宿泊客がチェックアウトするのを待って、従業員ら170人を集め、ホテルの閉館と解雇を宣言した。
 運営企業によると、再建計画は今年6月の総会で承認されており、負債の返済額も半減している。労働債務は12カ月以内、財政債務なども23年間で返済される予定だという。

★2019年1月18日《ブラジル》初釜初生け、300人で新春祝す!=裏千家、生け花協会が共催
★2017年9月21日《ブラジル》パラー州経済の魅力を紹介=商議所昼食会で投資呼びかけ
★2016年3月5日《ブラジル》商議所昼食会=「経済危機脱出は困難」=ブラジル人エコノミストが指摘