零細・小企業支援サービス機関(Sebrae)が8日、全就労・失業台帳(Caged)によると、10月に採用された正規雇用者20万1700人の内、25万3千人(79・7%)は零細・小企業による雇用創出の成果で、9月までの約70%を上回ったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
同機関のカルロス・メレス会長によると、Cagedの集計方式が変わり、10月の新規採用者は少な目だが、10月の数字はコロナ禍で減った雇用が回復し始めた時から続いている、零細・小企業が雇用創出を牽引する傾向が続いている事を示しているという。
1~10月の累計で見ると、この間の雇用創出の72・7%が零細・小企業によるものだという。この間の正規雇用者は260万人増えたが、その内の190万人分は零細・小企業で増えた計算になる。
メレス会長によると、零細・小企業による新規採用者の累計は10月に約180万人から約190万人に増えたが、中大規模企業の場合は、58万7700人から59万700人に増えただけで、月間の増加は3千人に止まったという。
10月の場合、零細・小企業では、サービス業の8万7500人を筆頭に、商業6万1300人、製造業2万8400人、建築業2万2600人などが雇用増を記録した。ただし、農牧業では1153人減少した。サービス業の雇用増はここ数カ月継続している。
中・大規模企業の場合は、サービス業で5万3900人、商業で7100人の雇用増を記録したが、建設、建築業で6700人、農牧業で2300人、製造業で81人の雇用減を見た。