地理統計院(IBGE)が9日、2022年の穀物やマメ科の植物、油糧種子の生産量は今年の実績を10%上回る2億7800万トンに達するとの見通しを発表したと同日付現地サイトが報じた。この数字はこれまでの最高値だ。
IBGEが来年の生産量の見通しを発表するのは2度目で、今回の数字は11月に発表した2億7070万トンを730万トン(2・7%)上回っている。来年の予測がより肯定的になったのは、新たな情報が入ってきた事と、気候に関する見通しが修正された事が原因だ。
来年の収量は、大豆が3・4%、第1期のトウモロコシが13・9%、第2期のトウモロコシが28・4%、綿花が4・3%、今年の実績より増加すると見られている。
だが、米の生産量は今年より4・2%、小麦も8・5%減少する見込みだという。
今年の穀物やマメ科の植物、油糧種子の生産量は、昨年を0・5%下回る2億5280万トンと予想されているが、IBGEでは22年の生産量は今年を2520万トン上回ると見ている。
今年の生産量は、大豆が昨年比で10・5%、米が4・9%、小麦が26%増えると見られている。だが、トウモロコシは昨年比で14・6%、綿花は17・6%の減収が見込まれている。
今年は91年ぶりの少雨、干ばつで、作付けの時期を遅らせる必要が生じた作物があった上、6~7月の寒さや霜で被害を受けた作物もあった事で、年間の収量が昨年の実績を下回ると見られている。
今年の作付面積は6840万ヘクタールで、昨年より300万ヘクタール(4・6%)増えた。