16日に発表されたダッタフォーリャによる大統領選の世論調査によると、ルーラ元大統領(労働者党・PT)の支持率は48%で、無効票を除くと過半数を超えており、一次投票で勝利するという予想となった。ボルソナロ大統領(自由党・PL)はルーラ氏の半分以下の22%で、苦戦が続いている。16、17日付現地紙、サイトが報じている。
今回の世論調査は13~16日に全国191市3666人に聞いたもので、1位になったのは48%の支持を得たルーラ氏だった。
ボルソナロ大統領は22%で2位だった。こうした調査結果は、ダッタフォーリャだけではない。11月にクエスト社が行った調査でも、ルーラ氏が48%でボルソナロ氏が21%、Ipecが14日に発表したものでも、ルーラ氏が48%でボルソナロ氏が21%、CNT/MDAが16日に発表したものでも、ルーラ氏が42%でボルソナロ氏が25%となっている。
3位はセルジオ・モロ氏(ポデモス)で9%だった。11月10日のポデモス入党発表直後のモロ氏の支持率は10%を超えていたが、今週発表の調査では、いずれも10%を割っている。
4位はシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)で7%。5位はジョアン・ドリア氏(民主社会党・PSDB)で4%だった。今回のダッタフォーリャの調査は2パターンあり、メインはこの5候補に絞ったものだ。
同団体はもうひとつのパターンとして、候補者をもっと増やしたものでも質問を行ったが、結果は大きく変わらず、ルーラ氏47%、ボルソナロ氏21%、モロ氏9%、シロ氏3%、ドリア氏1%、シモーネ・テベテ氏(民主運動・MDB)1%、ロドリゴ・パシェコ氏(社会民主党・PSD)1%となるだけだった。
今回の調査では無効票が10%近く出ているが、実際の大統領選では無効票は集計されないので、それに従うと、ルーラ氏が一次投票で勝利することになる。
また、決選投票のシミュレーションでも、ルーラ氏がボルソナロ氏に59%対30%で勝利との予想が出た。
ボルソナロ氏はモロ氏には30%対48%、シロ氏には32%対53%、ドリア氏にも34%対46%で、いずれも大差で敗れるという結果になった。
ボルソナロ氏にとって痛手なのは、支持率が頭打ちになって伸び悩んでいることだ。ダッタフォーリャは拒絶率の調査も行っているが、ボルソナロ氏のそれは60%に達し、34%だったルーラ氏の倍近い。
また、2018年の大統領選でボルソナロ氏に投票した人の内、40%が「次回の選挙では入れない」と答えている。