スキー競技の代表選手としてソチ五輪に参加するはずだったが、1月27日に米国ユタ州のソルト・レイク・シティで立ち木に激突して頚椎損傷の大怪我をし、入院加療中のライス・ソウザさん(25)が、グローボ局のインタビューに「ベッドの上で毎日、もう一度歩けるようにして下さいって祈っているの」と語った。
「将来の事は少し不安だけど、今は、問題について考えるのではなく、解決について考える事にしている」というライスさんはこの日、事故についても初めて言及。「練習中にスピードが上がってブレーキをかけた事は覚えているけど、後は、コーチが泣きながら私の名前を呼んでいた事や、ヘリコプターの騒音などを途切れ途切れに覚えているだけ」という。
ライスさんはマイアミ大学の大学病院で入院加療中だが、その前向きな姿勢は、リハビリその他の治療にも好影響を与えている。
ライスさんの事故や闘病の様子を知った人々からは、あごで動きをコントロール出来る特別仕様の電動車いすや目の動きで操作出来る特製タブレットなどが寄付され、当面は手足の動きを失った状態のライスさんの闘病生活を支えている。
ブラジルのオリンピック委員会は、3月13日にライスさんと医療スタッフ、リハビリの様子などを写した写真を公開。ライスさんも応援してくれているファン達に感謝の言葉を送った。
ライスさんが入院しているマイアミの病院は頚椎損傷などの治療では実績があり、スタッフも一流の人材が揃っている。同委員会では16日に治療費を集めるためのキャンペーンも開始した。グローボ局が行ったインタビューの内容やキャンペーンに関心のある方は、www.mottiro.com/euapoioalais/ajudeへ。(24日付フォーリャ紙サイトなどより)