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明日よりVクウツラル=サンパウロ市恒例の24時間文化祭=気になる今年の目玉は?

 あす17日から18日にかけて、サンパウロ市おなじみの音楽を中心とした文化イベント「ヴィラーダ・クウツラル」が開催される。
 毎年数万人のサンパウロ市民が夜通しでコンサートに繰り出す事で知られるヴィラーダは今年で10年目を迎えるが、今年も17日18時から18日の18時までの24時間に、中央部に20以上のステージを設け多くの音楽家が参加する。
 最大の目玉と目されているのはヴァレスカ・ポポズーダだ。リオのファンキを代表するグループ「ガイオーラ・ダス・ポポズーダ」のメンバーだったヴァレスカは昨年ソロに転向した。現在は「ベイジーニョ・ノ・オンブロ」が大ヒットを記録中で、この曲は4日に行なわれたサンパウロ市ゲイ・パレードでもテーマソングのように歌われた1曲として記憶に新しい。彼女のショーは18日16時に中央部のラルゴ・アロウシェで行なわれる。
 人を最も集めそうなステージはジュリオ・プレステスだ。ここは17日18時に7年ぶりに再結成するサンパウロ市の伝説的バンド「イラ!」のショーで幕を開け、ベテラン・ロック女性歌手のベイビー・ド・ブラジル、人気女性MPB歌手のヴァネッサ・ダ・マタと続いたのち、18日午前3時からは8日に逝去したばかりの大御所MPB歌手のジャイール・ロドリゲスに捧げる特別コンサートも行なわれる。
 またサンジョアンのステージには、国外から来た往年のハードロックの名アーティストがショーを披露する。イギリスからはユーライア・ヒープ、アメリカからは元グランド・ファンク・レイルロードのリーダーだったマーク・ファーナーが参加。共に1970年前後に一世を風靡したロックの名曲が披露される予定だ。出演は前者が17日の23時、後者が24時からだ。
 またリオ・ブランコのステージでは、参加アーティストが歴史的名アルバムを丸ごと1枚カバーする特別企画が行なわれる。17日23時はロック歌手のオットーがサンバの大御所のマルチーニョ・ダ・ヴィラ、24時からはアリス・カイーミが自身の祖父でもあるドリバル・カイーミの作品を自身の編曲で歌う。
 またアニャンガバウーのステージでは舞踊、セーのステージではラフィーナ・バストスをはじめとしたブラジルを代表するコメディアンによるスタンダップ・コメディも披露される。
 ヴィラーダに関するそのほかの詳細は、http://viradacultural.prefeitura.sp.gov.br/まで。