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ぷらっさ=サクラの木の下で

スザノ  荒木信秋

 「足を踏んだ者は忘れてしまうが、踏まれた者は決して忘れない」という言葉を聞いた事がありますが、私はつくづくそのような事例に思い当たることがあります。

 安倍首相の靖国神社参拝にしても、韓国や中国は二言目には歴史認識を表にあらわにして突きかかっていますが、これは今後何十年も続くでしょう。何故ならそれは、両国とも今の世代の国民は、徹底的に反日教育を教え込まれているからです。
 うがった見方をすれば、それぞれの国民性の差異はあるでしょうが、概して日本国民は、相手が心底から謝れば「水に流してやる」という寛大さがあるようですが、韓国民や中国民にはそれがないようです。
 私は一七歳の時から陸軍飛行隊の少年整備兵として、兵役を務めてきました。神風特攻隊の出撃を、何度も帽子を振りながら見送りました。また出撃の前夜は、知覧飛行場の雑木林の中の三角兵舎で、少年飛行兵の隊員たちと一緒に起居を共にしました。
「オイ、十期生、集まれ。一二期生、集まれ。オレ達があの世へ行って集合する所は、靖国神社の二本目のサクラの木の下だぞっ」・・・この誓いの言葉を私は何回も聞きました。その彼らの最後の言葉は、いつまでも私の脳裏に鮮明に焼きついています。
 そのような観点からも、安倍首相はよくぞ靖国神社に参拝されたと思います。今後も近隣諸国からなんと非難されようと、純粋に護国のために散って行った若者のためにも、参拝を続けられますように期待します。