ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 サンパウロ州海岸部で、確かな証拠もない噂だけを手がかりに、一個人を集団でリンチにかけ、死にいたらしめるようなことが起こったことは記憶に新しいが、南マット・グロッソ州カンポ・グランデでも14日、45歳の左官の男性が、2人組の男性から強姦犯と誤解され、隣人からリンチを受けて死亡する事件が起きた。この男性は10人ほどに襲われ、下半身を裸にされていたという。だが、この男性が強姦犯だとされた根拠は「酔っ払って怪我をしたまま走り周り、夫人から家に入れてもらえなかった」ということだけで、具体的証拠はなかったという。この「噂だけによる暴走」の現象はどこまで続く?
     ◎
 パラナ州で31歳の弁護士がメガ・セナ(宝くじ)の当たりくじを盗み、2万600レアルを引き落とした容疑で市警から追及を受けている。このくじは本来77歳の男性のものだったというが、この男性が金を引き落とされていたのに気が付いたのは、2カ月後の昨年9月だったという。疑惑の弁護士はこの容疑に関し、今年2月に「くじを弁護士報酬代わりにもらった」、4月に「売り場で買った」、最近では「道に落ちていたのを拾った」と証言を変え続けているという。
     ◎
 18日に新本拠地イタケロン・スタジアムで初の公式戦を戦ったコリンチャンス。スタジアムの運営テストでは合格点をもらったものの、肝心な試合は0―1でフィゲイレンセに破れ、同スタジアムでの最初の勝者にはなれなかった。フィゲイレンセは今季開幕から4連敗で最下位と、最も勝ちの期待できる相手だったが、甘くはなかった。