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自動車販売の傾向に変化=新車値上がりで中古増える

 IPI(工業製品税)減税終了や新安全装置の装着義務化、ローン販売減少などで新車販売が落ち込み、中古車の販売が伸びていると18日付エスタード紙が報じた。
 同紙によると、新車価格は今年既に4~5%値上がりしており、1~4月の新車販売は昨年同期比4・5%減じた。これに反し、中古車の販売は5%伸び、販売店が品不足を訴え始めている。今年に入ってからの新車値上がりは、IPI引き上げやエアバッグやABSブレーキ装着費を消費者価格に転嫁した結果だ。
 ところが中古車はこのような動きとは無縁で、新車との価格差が広がっている。2年前製造の中古車と新車との価格差は、4ドアのBravo Absoluteだと6万2千レアルだが、Golリッターカーだと6700レアルなど、高価格製品ほど大きい。分割購入が困難になり、返済期間も短くなる中、新車の販売不振と中古車の販売増加といった傾向はしばらく続きそうだ。