琉球民謡保存会ブラジル支部(山内盛一支部長)主催の「第20回民謡大会」が18日、沖縄県人会大サロンで行われ、約70人が出演、300人強が来場した。
出演者は、年齢と技量で9部門に分かれ、グランプリの部で優勝した幸知静子さん(72、二世)と大城アマンダさん(18、三世)が来年、沖縄で開かれる『民謡の祭典』へ参加することが決定した。
山内支部長、座嘉比昇実行委員長の挨拶の後、師範たちによる「かぎやで風節」の演奏で開幕。
10人の審査員と来場者が見つめる中、出演者は緊張しながらも、練習の成果を披露した。
幕の合間には斉藤悟、具志堅洋子、島袋順子琉舞道場が踊りを披露し、今年はちびっこ部門が無いため、特別出演として久場ミワちゃん(9、三世)も幕間で民謡を披露した。
娘が出演する舞台を見つめた仲宗根勝さん(51、沖縄)は「上級者の上手さは素人の私でもわかるほど」と感想を語った。
午後8時に受賞者発表が行われ、入賞者の名前が読み上げられる度、大きな歓声が起こった。グランプリ・高齢者の部で優勝した幸知さんは30年のベテラン。「とても嬉しい。これからも歌い続けます」と語り、グランプリの部で優勝した大城さんは「夢のようで信じられない。感謝の気持ちでいっぱい」と泣きながら家族、師範と抱き合い、喜びを表した。
優勝者について座嘉比実行委員長は「前年に比べて出演者の技量が向上している。特に優勝者は沖縄に行っても通用する」と太鼓判を押した。
山内支部長は大会を振り返り「沢山の方に集まっていただいて嬉しい。出演者の技量も向上していて、9月の民謡保存会20周年祭が楽しみ」と語った。
結果は以下の通り。降位順。
【新人・高齢者の部】玉寄幸清、宮城康子、兼城幸子、山内アリーセ。
【新人・一般の部】
大見謝すま子、嘉数ダニーロ、比嘉カーレン、島袋良子、内間さちえ。
【優秀・高齢者の部】宮平守雄、徳永のり子、渡名喜康松。
【優秀・一般の部】
上間あけみ、伊集ジュリアーナ、新垣武。
【最高・高齢者の部】伊波政忠、比嘉シゲ子。
【最高・一般の部】
西川アウヴァロ、大城カロリーナ
【グランプリ三線無しの部】
知花美代子
【グランプリ・高齢者の部】幸知静子
【グランプリ・一般の部】大城アマンダ