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授乳後に赤ちゃん急死=母親のコカイン使用原因か

 サンパウロ州内陸部のアメリカーナ市で22日夜、1歳3カ月の男児が授乳直後に容態が悪くなり、病院に運ばれたが死亡する事件が起きた。
 警察によると、男児は同市立の救急病院に運ばれたが、病院に到着した時には瞳孔が開き、既に事切れていた。男児を診察した同病院の医師によると、男児の母親は麻薬の常習者で、授乳の直前にコカインを吸引したと話していたという。
 男児を病院まで連れてきた市の警備隊員によると、男児と母親が住んでいた家は麻薬の密売に使われる場所の一つで、麻薬常習者のたまり場にもなっている。母親がコカインを吸引していた時も現場には別の人物2人が共にいたといい、床には衣服やゴミが散乱し、台所にも食べ物が入った鍋が置きっ放しになっていた。警備隊員によれば、自宅にはコカインを保存するための容器や包装紙などもあったという。
 警察は、司法解剖の結果が出るまでは死因を特定できないが、母親がコカインを過剰摂取した上で授乳したために呼吸停止発作を起こし、突然死した可能性が強いと見ている。
 男児の母親は事情聴取を受けた上で自宅に帰ったが、警察は、コカインによる突然死である事が判明した場合は当然、逮捕されるとしている。アメリカーナの法医学研究所は23日朝、遺体の引取りを許可したが、埋葬の場所などは決まっていない。(23日付G1サイトより)