ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 目薬乱用で緑内障発生=13歳でほぼ失明の例も

目薬乱用で緑内障発生=13歳でほぼ失明の例も

 25日付エスタード紙が、結膜炎で処方された目薬で緑内障が起き、ほとんど失明という実例を挙げ、安易な薬剤使用に警鐘を鳴らした。
 ここ1年で急激に視力が低下し、現在は明暗の区別が出来るだけになったのはアレフェ・ノゲイラさん(13)だ。アレフェさんは、08年にアレルギー性の結膜炎を起こし、医師から処方された目薬を再発するたびに使用。薬の使用は約4年続き、視野狭窄に気づいて診察を受けた時は緑内障が進行していた。
 アレフェさんは、若くして視力を失う青少年の一例だ。緑内障は網膜神経節細胞と呼ばれる細胞が死滅する進行性の病気で、視神経の変形と視野の欠損が特徴。眼圧が高くなると罹りやすいとされ、一度喪失した視野は回復が困難。糖尿性網膜症より失明率が高い。
 緑内障を引き起こしたのは副腎皮質ホルモンの一つのコルチコイドだ。コルチコイド入りの目薬は抗炎症効果や免疫抑制効果がある。薬局では処方箋がなくても買えるため、気軽に使う人も多いが、長期使用は眼圧上昇等を引き起こす危険性があり、医師の指導を受けない使用は要注意だ。