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リ区で将棋の王将戦=吉田国男さんが全伯一に

 ブラジル将棋連盟(川合昭会長)主催の「第42回王将戦大会」が18日、リベルダーデ区の同連盟会館で行なわれた。サンパウロ州をはじめ、ソロカバ、リベロンピーレスなどから22人が出場した。
 出場者は段位に応じて3つのグループに分かれ、腕前を競った。五段以上が参加する王将戦では、将棋連盟で会計理事を務める吉田国男さん(75、二世)が優勝した。3年前から将棋を始めたチェス名人のジェームズ・M・トレードさん(53)は2位入賞を果たした。
 開会挨拶で川合会長は、12月に静岡で行われる「第6回将棋フォーラム」にブラジル人2人が出場すること、日伯修好120周年事業の一環で「将棋五大陸大会」を開催する計画があると発表。
 午前の部が10時に始まると、会場には威勢の良い駒音が響いた。奇襲戦法を得意とする将棋普及会の山田考由会長(81、沖縄)は、「今日はなんだか調子がいい」と午前の部を4戦4勝で終え大会を満喫したが、午後の部で3連敗を喫し、惜しくも3位入賞となった。
 7戦7勝で優勝を飾った吉田さんは、「優勝出来て嬉しい。しかし参加人数の少なさに心細さも感じる」と、喜びと共に普及の重要性を語った。
 大会結果は次の通り。
【王将戦】優勝=吉田国夫、二位=ジェームズ・M・トレード、三位=山田考由、安部和夫【四段戦】優勝=松村俊国、二位=橋浦行雄【三段戦】優勝=立岩清志、二位=長尾富生(敬称略)。