在サンパウロ日本国総領事館(福嶌教輝総領事)が28日午後、サンパウロ市内の日系旅行会社、保険会社関係者を集めW杯の安全対策説明会を行った。管轄内の麻州クイアバ市でのコロンビア戦(6月24日)に合わせ、同市役所別館に6月23~25日まで臨時事務所を設置し、市内各地で注意喚起を促すチラシを配布すると発表した。
日本代表チーム敗退までの間、在聖総領事館内には「W杯対策本部」を設置し、土日も含めた24時間対応の直通電話を2本開設する。在外公館統合ページ(wcup2014brazil.blogspot.jp/)では治安情報の発信や、「安全の手引き」といった資料も印刷できる。
「クイアバで困ったら」と題された1枚のチラシには「ゴールの瞬間の置き引きに注意」など安全対策の基本が記され、空港や臨時事務所で配布される。盗難時の被害届や負傷時に対処できるよう臨時事務所への連絡先が明記された。サンパウロ市版の「サンパウロで困ったら」も作成され、同様の事柄がまとめられている。
試合当日は同競技場内外に4人を配置する。空港では日本語デスクを設置し、バス乗り場の案内なども行う。どちらもオレンジジャケットを着用した人物が目印だ。
治安担当の松永太郎領事は「スマートフォン(携帯電話)はむやみに使わない、腕時計は身に付けないように、改めて皆さんからも伝えていただきたい」と呼びかけ、佐野浩明首席領事も「旅行会社ら関係者方に情報拡散をお願いしたい」と注意喚起を要請した。
近日中に開設する「W杯対策本部」の直通電話は11・3254・0127、または同3254・0128。クイアバ臨時事務所の住所はAv. Jose Rodrigues do Prado, 19, Santa Rosa(連絡先11・96349・6768)。問い合わせは在聖総領事館(11・3254・0100)まで。